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べた基礎万能論

「耐震等級3をとる場合は、べた基礎でないといけませんか?」

昨日、こういう質問をされました。先に答えを言うと、地盤の強度にもよりますが布基礎でも大丈夫です。


夏に施工させていただいた増築工事ですが、既存部分との構造を揃えるため布基礎を採用し、増築部分については許容応力度計算で耐震等級3を満たしました。 べた基礎が万能であるかのように思われている方が多いようですが、実は設計の精度によって布基礎より劣る場合が多いのです。

一番の弱点になるのが、人通口と言う基礎の開口部分です。基礎構造で一番重要なのは梁を連続させることです。写真1のように開口部分は地中梁で梁を継続させなければいけません。開口部分が底盤だけになっているものがまだまだ見受けられます。


一方、布基礎の場合は、写真2のように梁が連続しておりまた補強筋を入れることで、梁が途切れたべた基礎よりもよっぽど強くなります。 また、せっかくのべた基礎も、底盤の構造設計がスパン表などを用いた仕様基準では、建物の荷重は考慮されておらず最低限の構造となります。荷重を考慮した許容応力度計算でしっかり計画することが重要になります。

写真1








写真2







もうひとつ、基礎の構造に関わらず盲点なのが配管と鉄筋のかぶり厚さです。配管を鉄筋に括り付けて固定されているものをよく見かけます。写真3のように配管と鉄筋のかぶり厚さを確保しなければいけません。また配管同士も既定の距離を確保しなければいけません。案外見落とされがちな部分です。

奥が深いのが基礎構造です。しっかりとした知識と技術を持って、基礎にこだわっておられる施工者は優良と考えて間違いないでしょう。

写真3


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